裁判員法廷

 裁判員用の大法廷を見てきました。今日,その法廷でやった事件自体は単独裁判官の小さい規模の事件なのですが,空いている法廷がなかったため大法廷になったようです。基本的な法廷の作りは今までの法廷と一緒ですが,法壇がやや低く左右に湾曲して広がっていました。ここに一斉に9人の人が並んで座ったら壮観でしょうね。検察官席,弁護人席ともゆったりと5〜6人が座れるスペースがありました。内装も外の法廷より(新しいこともありますが)落ち着いて荘厳な感じを受けました。
 最近は,裁判員制度開始に向けて,裁判所,検察庁弁護士会それぞれが勉強会をしたり,合同で模擬裁判*1をしたりして準備しています。もっとも対応が進んでいるのが検察庁と言うことのようです*2。弁護士は,法廷では検察官と同じですが,裁判所外での活動も多いため,一般の人たちの前で話すという面では苦労はないと思いますが,ビジュアル的な主張の展開など研究すべき面は多そうです。

*1:裁判所内でやっている模擬裁判は法曹三者にしか公開されていないことが多いようです。

*2:もともと検察官は,法廷で裁判官だけを相手に訴訟活動をしている感じがありました。それが,一般の人も視野に入れてわかりやすく説明しなければならなくなるので,文章の書き方,言葉の使い方,しゃべり方,PCやプロジェクターなどを使ってのビジュアル面での展開など多角的に検討しているようです。