反転

反転―闇社会の守護神と呼ばれて

反転―闇社会の守護神と呼ばれて

ついつい読んでしまいました*1。まだ全部読んではいないのですが、感想としては「リアルだけど異次元の世界」というところです*2
 リアルと思った部分は、「法曹界には、すぐ近くに後ろ暗い世界が口を開けていて、気をつけないと取り込まれる危険がある」ということを良く著しているところ。田中弁護士ほどではないにしても、おかしな相談に妙に良い条件のついた相談を受ける経験は弁護士なら誰しもあるはず。イソ弁のうちはボスや同僚に相談し、独立後は経験と直感で回避しなければなりません。闇社会は守護神クラスの大物だけではなく、セットアッパーや控えのディフェンダーを探しているかもしれませんから。
 異次元だと思ったのは、やはりヤメ検弁護士の中でも特別な大物であり、活躍された時代が時代だったのだろうなということです。バブルがはじけ、法曹人口は破滅的に増大し、他業種が弁護士業務に色々な方位から進出してきている現代とはあまりにも乖離があると感じました。

*1:以前、担当した事件で相手方になったことのある弁護士だったので、どんなこと言う人なんだろうという興味がありまして。

*2:開業祝いにウン千万とか、顧問料月額1000万とか、節税対策に7億のヘリとか、、、、