愛のひだりがわ

愛のひだりがわ (新潮文庫)

愛のひだりがわ (新潮文庫)

子供たちが寝た後に読了しました。実は筒井康隆さんの作品は初めてです。成長をテーマにした小説で、さわやかな読後感です。主人公は犬や動物たちと会話できる能力を、サトルは空色の髪の毛を成長していくと同時に失っていくのですが、そういった喪失感も適度に哀しくなく表現されていて楽しめました。ただ、近未来の日本という舞台設定が、それは空恐ろしく考えられていて、こんな二極化の進んだ世の中*1にはなって欲しくないな〜、と思いました。

*1:今の政治的はやり言葉でいえば、格差社会なんでしょうけど