社内調査

 必要があって、NBL*1の論文「社内調査はなぜ難しいか」*2を読みました。西村あさひLOの梅林弁護士の論文ですが、長く検察庁におられた方で、社内調査に刑事事件捜査の考え方を援用して分かりやすく、社内調査の実際を垣間見させてくれる内容になっています。中には、「やはり検事さんだな」と思うくだりもあり*3、同じ法曹でもやはり生きてきた畑が違うと考え方も同じにはならないな、と思いました。

*1:ニュービジネスローの略だったと思います。ジュリストほど学者系ではなく、ほどよく実務的であり、銀行法務21や商事法務などの分野特化した雑誌でもないので、結構良く読みます。

*2:NBL No.889 P9〜

*3:たとえば、「何もやましいところのない社員は、真実をありのままに説明すれば自分にかけられている疑いが晴れるはずなので、社内調査には協力的であり、聞かれたことには一生懸命話をするはずである」などという記述。。。。