東京地裁!

 学生時代から何度か足を運んだことがある東京地裁。でも,訴訟代理人として出頭するのは今日が初めてだったりする。ので,ちょっと緊張しました。

潜入編

 霞ヶ関のB1出口から弁護士会館の西側を通ってあえて正門に回る*1と,どうやら常連らしい人たちが不当判決だの何だのと道行く関係者に訴えかけています*2。テレビでもよく出てくる正面玄関に向かうと,一般入り口と弁護士入り口があるので,胸のバッチを確認しつつ*3弁護士入り口へ*4。警備の方に挨拶して庁内に入り,案内図で目指す法廷を確認してエレベータへ。何台もの昇降機が林立するエレベータホールはなかなか壮観です。

潜伏編

 目指したフロアは民事部の法廷。自分の事件の開廷時間よりは少々早かったのですが,見知らぬ部係での審理なので,いつものことながら他の事件を傍聴して,裁判官の訴訟指揮の様子とか,書記官の様子とかをゆっくり拝見させていただきました。傍聴席はほぼ満席ですが,ほとんどは順番待ちの代理人弁護士。おひとりだけ,エクスターンシップの学生さんと思われる方が,弁護士と共に入廷されて,傍聴席から進行を見守っていました。
 法廷に入室した私ですが,なんとはない違和感を感じていました。今自分がここにいると言うことを誰かに言わなくて良いのか,出頭確認は??という疑問でした。普段慣れ親しんでいる関西地区の法廷では,出頭した代理人は廷吏さん*5に声をかけて出頭を告げるのですが,何しろこの法廷にはその席がありません。かわりに,原告席の後ろには,見慣れない長テーブルがおいてあって,なにやら紙がたくさんおいてあります。なにやら怪しい,,,とは思いつつ,赤っ恥をかくのが嫌いな小心者である僕としては,最初のウチはおとなしく傍聴席の後ろの方に座って様子をうかがいました。あとからやってくる代理人達を観察していると,みな,遠慮なく法廷に入って長テーブルに立ち寄っているので,漸く出頭確認の方法が分かりました。遅蒔きながら僕もフラリと法廷内に入って自分の名前の書いてある紙を探してサインしました*6。およそ5〜6件の事件を傍聴したあと,僕の番でした。

激闘編

 守秘義務がありますので,以下略(^^)

番外編

 午後の日弁連委員会まで時間があったので,,,,

    1. 阿蘇山大噴火さん現る!

 他のフロアもフラフラと歩いてみました。あまり人気のない階段を歩いて移動していたら,刑事部があると思われるフロアから,あの有名な阿蘇山大噴火さんが入ってこられました!! 個人的にはミーハー心が首をもたげていたのですが,そこはぐっとこらえて,サインを貰ったりはしませんでした。メモを手にして歩いておられましたが,何か面白い公判でもあったんでしょうか,気になりますね。

    1. 弁護士控室ちいさっ!

 驚くほど小さい部屋で,誰も使っていない様子でした*7。もしかしたら,僕が見たモノのほかに別のちゃんとしたのがあったのかしらん。

    1. 地下にはファミマが!

 裁判所共済組合の売店がつぶれるのは,尼崎に限ったことではなく,東京もそうだったんでしょうか。でも,コンビニが入っているとは驚き。本屋さんと地続きというのもちょっと変な感じですが。

    1. knoll先生おめでとうございます!

 knoll先生と連絡を取って昼飯をご一緒しました。大魔神佐々木主浩さん(元横浜)が妻・榎本加奈子さんの尻にひかれているだの,弁護士会の会費が高いだの,儲からなくても人生は楽しそうにしている弁護士の話だとか,余計なお世話を含めてどうでもいいことをたくさんしゃべりましたが,knoll先生に第2子がお生まれになったなどという大変喜ばしいニュースもありました。

*1:弁護士会館からは南側の門を通った方が近いけど,なんだか正面から入りたかったもので

*2:裁判官の実名を出して批判しているものや,人権問題を訴えるモノなどさまざま。似たような方々は,大阪地裁の北門付近にもいらっしゃいます。

*3:以前,ある弁護士さんがバッチを付けずに弁護士入り口を突破しようとして,警戒体制をとられたという逸話が・・・・

*4:弁護士入り口では荷物チェックがなく,スルーっと入れます

*5:たいてい,傍聴席と法廷の境目付近に席がある

*6:書記官はおよそ2件毎に,テーブルを確認して,双方代理人がそろっている事件の紙を手に取り,呼び出しを行っていました。ちなみに,廷吏さんが呼び出しをするスタイルになれているので,ここも違うな〜と思った点です。

*7:弁護士控室については,大阪地裁の方が圧倒的に便利できれいです