法廷で弁論

 言われるまで気づかなかったのですが,修習生が来てから,法廷で弁論する機会が余りなかったようです。ほとんどの事件が,弁論準備に付されていて法廷弁論の機会が少なくなっていたようです。そういえば調停の立ち会いとかが多かったかもしれないです。で,今日は,相手方が代理人を付けていない,いわゆる本人訴訟がありました。第1回からずっと口頭弁論での手続担っている事件だったので,法廷での実質的なやりとりのある事件でした。修習生は弁護士と一緒に代理人席の下座に座っていましたが,紛争の相手方本人を前にして,それから指導担当弁護士の法廷での姿にどんな感想を持ったのか,今度聞いてみようと思います*1。ちなみに,刑事事件での弁論ほど緊迫したやりとりは,民事事件ではありませんが,証人尋問などでは異議*2を出したりすることもあります*3。修習生には緊迫したやりとりがあるような事件があれば,いい体験になるのでしょうけれど,そういう展開になる事件あるかなあ。

*1:これまで,検察修習での取調経験や裁判修習での傍聴経験で当事者と接したことはあるでしょうけれども

*2:すかさず手を挙げて「異議あり!」っていうあれです。

*3:弁護士同士だからといっても,なあなあでやっているわけではありません。念のため