災害の痕跡

 震災の傷痕は色々なところに残っているんです。打出の老人ホームから気まぐれに歩いてJRさくら夙川駅に向かいました。その途中で見つけた亀裂です。ペンキの文字が衝撃を今に伝えます。

 震災の痕跡としては,もちろんたくさんあります。
 例えば,観光地であるメリケンパークにも。実際に震災で破壊された町並みを再現した堤防の一角です。以前,同期の弁護士Kくん*1が神戸を訪れた際(トアロード法律事務所から歩いて5分程度の近いところだったこともあり),案内しましました。映画のセットか何かと思えるような,切り取られた空間がそこにあります。神戸観光の1シーンとしては加えていただきたい場所です。
 それから,僕は急傾斜の坂の上に住んでいたことがあるのですが,駅に向かう坂道の途中に1軒の廃屋がありました。震災で壁面に大きな亀裂を残しながら,隣の家に倒れかかっているその廃屋は,昭和60年ころに建てられたと思われる普通の一軒家なのですが,雑草と蔦に囲まれて,人気がないままうち捨てられています。そこに住んでいた人,所有者の人の途方に暮れる様子が,目に浮かぶようで,前を通りかかると複雑な気持ちになります。
 ほかにもありますが,また書きます。

*1:今は長崎ですね〜。元気?>Kくん