コップの中の嵐

 弁護士の業界はがたがたと揺れています。裁判員制度の導入,法科大学院制度の導入,弁護士人口の激増,隣接業種との競争,訴訟事件の減少,,,,変革期にあって,非常に混乱していると言っても良いでしょう。世代間で考え方の違いもあって,それが顕在化してきました。キーワード使いは嫌いですが,弁護士の中でも「格差」ってヤツは確かに存在してて,広がっている様な気がします。一部では導入した制度の問題が露呈して方向転換を余儀なくされ始めています。一般の方々から見れば,なんのこっちゃという話ばかりだと思うのですが,若手から中堅の弁護士達は,いろいろとゆゆしき問題に直面して,悩みも抱えています。
 そんな中,3月23日に所属単位会の総会があります。僕も珍しく出席の予定です。招集通知が送られてきた段階で,早くも紛糾が予想されています*1。普段はノンポリ*2,どちらかというと無関心層なのに,このままでいいのかなあ,という素朴な心配から,総会に出席しなければ,と思う弁護士が他にもいるかもしれません*3。議論が激しく長引いたら,子供の風呂の時間までに帰宅できるかなあ。。。。 
 業界の内輪話ですみませんでした。 

*1:議論を尽くしたあと多数決によって解決を図る。ごく普通の民主的な手法です。これにはなじみがあるはずの弁護士会ですが,議論を避けようとし,あるいは議論の結果を予め無に帰するような段取りを考えている。総会を招集する側にそういう姿勢が見え隠れして,とても悲しい思いをしている会員は多いと思います。

*2:弁護士会内の政治的動きについてはノンポリという意味です。国政や地方政治には最低限の興味を持って,投票行動はするようにしています。中道保守だと思っています。自分では。

*3:弁護士は基本的にいいかっこしいなんです。弁護士会は業界団体として一本筋の通った活動をすればいいと思うのですが,変に国民一般受けをねらうから,中途半端なのだと思うのです。この話はまたどっかで書きます。眠くなってきたzzz