司法改革と弁護士人口論

 大阪の松浦武弁護士が執筆された表題の論考を拝見しました。
 松浦弁護士は、私などのようなペーペーの弁護士から見れば大先輩の方ですが、文章が非常に分かりやすく、説得的であり、かつ攻撃的でないので、まずその文章そのものに魅了されてしまいました*1。松浦弁護士の求めた結論には異論も多くあろうと思いますし、既成事実化という嵐の中にあって、実現プロセスが見出しがたい提言もあります。これらを手放しでほめたおすつもりはないのですが、既存法曹として感じている身近な懸念や疑問、後輩たちに対して抱えている漠然とした思いを的確に言いあらわしている文章であり、共感できる部分が多かったとは申し上げられます。
 いろいろな方に読んでいただいて、考えてほしい論考です。どのような形で発表されて、頒布されるのかがよく分からないのですが、可能ならこのブログにもアップさせていただければと考えています。

*1:まさに自分としては理想的な文章で、こんな感じで自分の言いたいことがかければ、と思いながら読みました。