司法修習生について〜依頼者の皆様へ

 当事務所に平成22年11月30日から司法修習生を受け入れる予定ですので、皆様にお知らせします。
 司法修習生最高裁判所に所属する公務員ですが、修習期間中、各弁護士事務所に派遣され、弁護士の実務を研修します。当事務所でも、今月30日以降1月末まで、司法修習生が在籍し、弁護士の活動の全般にわたって立会いのうえ、研鑽を積むこととなりました。
 司法修習生は、公務員として法律上の重い守秘義務を負いますので、打合せや裁判に立ち会って知りえた事実を他に漏らすようなことはありません。また、いずれの弁護士活動についても、全責任は私がおっており、司法修習生が独自の判断で事件処理をすることはありませんので、依頼者の皆様、関係者の皆様はご安心ください。
 そして、現在のところ、わが国の法曹界は、先輩法曹の実務を眼で見て体験させる司法修習システムが支えているといって過言ではなく、法曹資格を得てからのOJTが重要なことはもちろんですが、それ以前の段階における司法修習も極めて高い意義を有しています*1。私自身、この司法修習によって法曹の基礎を学びましたし、司法修習に協力することは「先輩から得たものは後輩に受け継ぐ」という法曹界の伝統を体現することでもあります。このような考えから、当事務所も司法修習生を受け入れて短い期間ながら事務所の一員として各種事件を見ていただくこととしております。依頼者の皆様には、司法修習生の研鑽のため打合せや法廷において立会うことがある点、事件記録について司法修習生が検討の機会を得る点などにつき、ご理解とご協力をいただきたくお願いいたします。

*1:同じような制度として、法科大学院在学中に行うエクスターンシップというのもありますが、これについても一定の重要性を持ってきているように思います。当事務所でも受け入れをするかもしれません