拘置所というところ


拘置所では,一般的な社会とは違っていろいろな制約がありますが,容態が悪化したときくらい,病院に入れてやってほしいですね。裁判で有罪が確定されていない以上,「推定無罪」なんですから,証拠隠滅防止とか逃亡防止という身柄拘束の目的以上のことは一般社会と同じ生活が営めるようにすべきだと思います,家で倒れても,救急車到着までに30時間かかることはないですよね。

拘置所医療ミス:脳梗塞で障害 国側の逆転勝訴が確定
 東京拘置所(東京都葛飾区)で拘置中に脳梗塞(こうそく)を発症した男性(56)が、適切な治療を受けられず重い障害を負ったとして国家賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(泉徳治裁判長)は8日、男性側の上告を棄却する判決を言い渡した。120万円の賠償を命じた1審判決を取り消し、男性側逆転敗訴とした2審判決が確定した。

 判決は、5人の裁判官のうち3人の多数意見。発症から30時間余り転院させなかった拘置所側の対応の適否が争われ、多数意見は「早い段階で転院させたとしても、後遺症が残らなかった相当程度の可能性があったとは言えない以上、賠償義務はない」と判断した。

 横尾和子、泉徳治両裁判官は「拘置所が適切な医療を行える態勢になかったことは明らか」としたうえで「専門医の医療を受ける利益は法的保護に値するもので、この利益を侵害された原告には精神的損害に対する賠償が認められるべきだ」と反対意見を述べた。【木戸哲】

毎日新聞 2005年12月8日 11時47分

薬の量とかも減らされてしまうことがあるみたいです。