裁判の公開

刑事事件で正式裁判の被告人になる人は,公開の法廷で審理を受けます。公開という意味は,法廷の傍聴席に自由に人が出入りできると言うことです*1。それでも普段は法廷に来ている人と言えば,担当刑事とか,入国管理局の人とか,次の事件を待っている弁護士とかであり,満席になるようなことはありません。地方の支部などでは,誰もいないことの方が多いくらいです。今日,私が担当してきたのも普段はほとんど傍聴人のいない裁判所だったのですが,今日に限って,検察審査会の研修か何かで傍聴席が大入りでした。滅多にないことなので,どうしても検察官や弁護人も気合いが入ってしまいます。逆に被告人は緊張してしまったり,声が小さくなったり,罪を認めていたのに「やってません」と言ってみたり,逆に,荒唐無稽ないいわけを引っ込めたり,,,,いろんな人がいます。人目があるって言うのは,結構意味があるんですね。

*1:かなりかみ砕きました。砕きすぎかも知れません