誤字脱字

こんな記事見つけました。新聞記者さんも言葉を大切にしているんだなぁ,と。僕も,交通事故や刑事事件などで「侵入」と「進入」はよく使い分けます。この記事で言われている用法とおりなんですが,往々にして変換ミスが出て,校正ツール使ってもチェックされないんで,そのまま提出されてしまうことも。。。。。

読めば読むほど:校閲インサイド 「進入」か「侵入」か
 米国の首都ワシントン上空に、防空識別圏と呼ばれる半径約50キロの空域があります。ホワイトハウスをはじめとする政府施設の安全のため、航空機は許可なしでこの空域に進入できません。5年前の同時多発テロ以降は厳しい警戒がなされています。
 昨年の5月から6月にかけて、この防空識別圏に誤って入ってしまう軽飛行機が相次ぎ、そのたびに戦闘機が緊急発進し、政府職員が避難しました。その時の首都の騒然とした雰囲気を伝える原稿の中に「軽飛行機が無許可で進入」という文があったのですが「進入」を「侵入」に直しました。
 毎日新聞では「進入=進み入る、侵入=不法に押し入る」という使い分けをしています。この場合「進入」が間違いというわけではないのですが、「侵入」の方が、入ってはいけない所に入り込んだ状況や、その影響の大きさを、きちんと伝えられると考えたからです。
 このように、どちらを使っても間違いでない時は、その言葉を読んだ時に受ける印象も考慮しながら、使う言葉を決めることもあるのです。
 3カ月間、言葉の「使い分け」に関する話をお届けしました。たった一字の小さな違いでも、大きな意味の違いを生んでしまうことがある……そうした例の数々を前にして「言葉の使い分け」は、ますますおろそかにできないと痛感しました。【新野信】毎日新聞 2006年6月26日 東京朝刊