備え

 少し前になりますが、ハワイで大きい地震があったみたいです。ワイキキでも停電などの被害が出ているみたいです。真っ暗な空港なんて割と怖いシチュエーションだと思いませんか*1

(前略)震源から北西に約300キロ離れたオアフ島でも約9割が停電。リゾート地ワイキキのホテルの女性従業員は「インターネットでの情報収集もできない。明朝まで回復しないとの話も出ている」と話した。日本料理店を経営する加藤勇さん(53)は「信号機が止まって空港は真っ暗」と話した。
毎日新聞 2006年10月16日 東京夕刊

 ワイキキなんて言う観光地での地震は訪れる者だれもが想定していないことだったでしょう。皆さん不安な夜を過ごしたことと思います。リゾートへ向かう気分とは正反対の気持ちを持ったかも知れませんね。
 しかし,災害は忘れたころにやってくる,ということで事前の備えが重要であることが改めて確認されたということにもなります。それは物的な備え*2だけでなく,被災直後に被災地域で発生する様々なトラブルに対応できるように,各種専門家の連携体制を整えておく等の備えも重要です*3。それから,心の準備,気持ちの準備も大切でしょう。進歩した科学技術に囲まれ,便利になったと感じる世の中でも,一つの災害で全てが根底から覆ることもあります。繁華街の明かりが消えたハワイの美しい夜空を実ながら,冷静に自分の置かれた状況を把握し,事態を分析できた人はどれくらいいたのでしょうか。自分がその場にいたらどうだっただろうか,いろいろ随想が尽きないまま,話が発散してしまいました。また,考えてみます。

*1:ティーブン・セガールブルース・ウィリスの出るような映画のイメージが浮かんでくるのは私だけですか

*2:例えば,乾パンを用意しておくとか,家具の倒壊を防止しておくとか

*3:僕の現在の事務所には阪神大震災後に遭ってから以降,法律家としてできることが何かについてを常に考えている弁護士がいます