長新太と五味太郎

ごろごろにゃーん (こどものとも傑作集) きんぎょが にげた (幼児絵本シリーズ)
 長新太さんの「ごろごろにゃーん」、五味太郎さんの「きんぎょがにげた」。どちらも想像力を強く刺激する作品、作家です。子供の頃好きだった絵本を気が付いたら自分の子供たちに読み聞かせていました。大人の目で今見てもやはり面白いんだから不思議です。
 子供たちを通わせている幼児教室でも言われることですし、身内からも常々言われるのですが、本を読む習慣は大切みたいです。今の生活の中では、大人も子供もそれを確保するのが難しいと思うのですが*1、映像メディアでは得られない刺激が絵本とのつきあいの中で見つかるはずです*2。子供たちが絵本の中から、そのような刺激を汲み取って、自分の想像の幅を広げていって欲しいと思っています。

(2008−11−9追記)
同期で大阪の坂野弁護士のブログにもごろごろにゃーんが取り上げられていました。僕の無機質な頭でっかちな話より、坂野さんの文章の方が、ごろごろにゃーんの魅力を美味く伝えています。ご一読ください。

 坂野弁護士のブログ http://www.idea-law.jp/sakano/blog/archives/2008/10/29.html

*1:僕自身も祖父の蔵書に囲まれて育った子供で、昔は本が大好きでした。しかし、いつしか仕事に追われて本を読まなくなり、今では東京出張の往復がまとまった時間を読書に当てられる唯一の機会になっています。

*2:映画やテレビも悪くはないのですが、送り手の意図をそのとおり忠実に伝えていくだけなのです。これに対して、絵本というクラシカルなメディアはとても自由です。読み進む中で読み手は絵本の世界を基礎としつつ、自分の中に想像上の世界を作ることが出来ます。行間を読みながら、自由にその世界に入り込んで遊ぶことが出来るのです。映画やテレビはゆっくりしていたらシーンが進んでしまいますが、絵本は考え事をしながら、話しをしながら好きなだけ立ち止まれます。