生きものたちの部屋

生きものたちの部屋 (新潮文庫)
 宮本輝さんのエッセイ集です。姫路支部へ向かう新快速の車内などでちょっとずつ読み進みました。中でも、阪神大震災の当時、宮本さんが手帳に書き留めたメモから伝わる風景が生々しいです。平成7年1月、僕はまだ東京で学生をしていましたが*1、関西に来てからはこの震災がいまだにあちこちに痕跡を残していて、いかに大きな出来事だったのかと思い知らされます*2。色々な新聞記事、当時の弁護士会の記録などから、おぼろげな輪郭は見えてきていますが、まだまだいろいろな情報に接していく必要がありそうです。その一環と言っては何ですが、今度「人と防災の未来センター」行ってみようと思います。この施設については、津久井先生のブログに詳しい記事がありましたので、興味ある方は見て下さい。
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*1:このため、関西に来るまでは、平成7年の重大事件と言えば、どちらかというと地下鉄サリン事件の方でした。同じ時間帯に事件が起きたのと同じ路線の地下鉄列車に乗っていたこともあり、恐怖を比較的身近に感じたように思います。

*2:東京(全国区)のメディアは、3月のサリン事件以降、震災のニュースをあまり伝えなくなった印象だったもので、関西に来てみると受け止め方が全然違うのに驚きました。