差別

大阪は新今宮駅*1にいます。駅のトイレにある貼り紙がありました。見ると「人を傷つける差別落書きをなくしましょう 駅長」ってあります。普通、トイレにある貼り紙といえば、「きれいに使いましょう」とか「もう一歩前へ」*2だと思ってたんですけど、この紙はトイレの汚れなんかじゃなく、落書きの内容に心を痛めてるんですね。東京の人にはピンとこないかもしれません。僕も関西に来た当初は聞き慣れない「差別」とか「同和教育」というものに驚きました。なにしろ、東京では学校で同和問題被差別部落という事柄を学びませんでしたから。問題そのものが存在しなかったんです。しかし、こちらで仕事をしてますと、割と根深い問題だということを意識させられます。関西に限らず東北や四国でも差別の問題は社会の表層に厳然と存在しているようなので、ある意味では東京が特別なのかもしれません*3。本当に難しい問題です。地域や家族のなかで長年にわたって積み重なったものがベースにありますから、変えていくことは時間が必要なんでしょう。

*1:JR環状線南海電車高野線の乗換駅です

*2:こちらは男子限定

*3:あまり意識されないというだけで、もちろん差別は存在しています。東京でも