加古川簡裁にて

某大手カード会社*1を被告とする裁判のため、加古川に来ています。東京大阪名古屋などは分かりませんが、地方の簡易裁判所に行くと弁護士なんて全然いませんって日も結構あるみたいです。今日も満員の法廷に弁護士は僕だけ。多くの簡裁では、訴訟法的に的外れな言い争いや、特定業界からくる無礼な許可代理人の振る舞いに満ちあふれているようです。国民に身近な裁判所という目標とは違って、混沌とした草刈場になっちゃってます。弁護士の絶対数が少ない地域もあるでしょうが、そうでもないところですら弁護士以外の人が活躍?しているのです。立派な先輩達が、訴額が小さいという理由で簡易裁判所対象案件を忌避し、司法過疎地域に対する施策を後回しにしてきたツケが認定司法書士制度であり、司法改革と呼ばれる構造破壊なんじゃないか、と思わないではいられません。簡裁の主役は今や司法書士という自虐的な発言をする弁護士もいます。法テラスの問題を引きずって国選弁護離れが続けば、次は簡裁に起訴された刑事事件の弁護人資格を司法書士に認めるとかいう話になるかも。ばかばかしいと切り捨てきれない小さな不安が拭いきれないのです。

*1:今日の相手ってわけじゃないですが、合併を繰り返して名前の長いところもありますね。金融再編だかなんだか知らないけど、利用者にとってはややこしい話ですねえ