成年後見研修

 日弁連にはブロードバンド環境を利用してオンラインで受講できる研修があります。僕のように夕方は何かと家庭にいることの多い弁護士としては、有り難い存在です*1
 今日は、最新の成年後見実務に関する研修を受講しました。理論的な興味を引く点*2だけでなく、手続の流れに従って必要な書類の準備*3や、費用の問題*4などにも触れつつ、分かりやすい研修でした。これまで断片的だった知識の整理に役立ったな、と思います。
 子供達が寝てから2時間を有効に過ごした一日でした。

*1:弁護士会の講堂での講習は、午後6時スタートのものが多く、なかなか参加できないんです。その時間は家でご飯を食べているか、子供の相手をしているか、洗濯物をたたんでいるか、メダカのエサをやっているかしている時間ですから、受講不能です。

*2:事理弁識能力と意思能力の関係など。福岡高裁平成16年7月21日判決など

*3:申立にあたって要求されている診断書の内容やその実例、代替手段があるかどうか、各地の運用など

*4:例えば、後見人の報酬。裁判所に報酬請求して裁判所の決定に基づいて付与されますが、これを一ヶ月平均の金額にしてみると3〜5万円程度になるそうです。報酬決定の基準などは裁判官が個別に判断しているということで、あまりきっちりとしたものはないようです。また、鑑定費用については、申立時の診断書を書いた主治医さんが鑑定も引き受けてくれれば5万円前後ということがおおいよう。別の医師に頼むことになると報酬は10万円くらいまでということもあるようです