印鑑とシャチハタ

「大切な文書にシャチハタで押印するのは駄目」
結論としてはよく分かっているのですが、そういえばなんでだろう?と思いました。
事務所でそんな疑問を口にしたら、佐々木弁護士と事務員さんが調べてくれました。
司法書士さんのサイトなどによると、硬質の印鑑と違って、シャチハタは印字面がやわらかく、押すごとに違う印影になったり、印字面が損傷する可能性が高い、ということが問題のようです。民事訴訟法上、書面への押印には特別の意味が与えられていますから、そのような争いになった場合の事を考えると、避けたほうがいいということのようですね。
また、大切な書面に、手軽にパッパッと印鑑を押すな、という意味もあるのかなあ、と。
ただ、シャチハタで押印したかどうかの判別って、書類を受け取る側ではむずかしいですよね。一般的には妙にきれいな印字だったら、そうかな〜と思いますが、通常の印鑑を上手に押した場合と区別できないケースもあるでしょう。目の前でシャチハタを使われた場合以外では、排除するのは難しいかもしれません。実印での押印を要求すれば排除できるのでしょうが*1。さてさて。

*1:))、これもなかなか難しいですよね((弁護士や裁判所に提出する書面で、実印を求めることは通常ありませんので。。。。