強気の内容証明(番外編)

設例と回答

今回はちょっと趣向を変えて、よその弁護士さんの書面について。
相談者「相手からこんな内容証明が届きまして。。。。」
弁護士「はい、拝見しますね。。。。。。こりゃきつい。ほう、詐病。。。はあ、妄想癖。。。へえ、愚にもつかない主張。。。」
相談者「ひどいでしょう」
弁護士「そうですね。どうしてもね、紛争の当事者の方はね熱くなりがちですからね、多少筆がすべることもありますけどねえ、、、、。え?『○○法律事務所』。これ弁護士が書いてるの??」
相談者「そうなんです。弁護士さんは、依頼者の味方でしょうから」
弁護士「・・・*1・・・いや、確かに、弁護士は依頼者あっての仕事ですからね。依頼者の味方は味方ですよ。でもね、依頼者の言うとおりを相手に伝えるんだったら、誰でもできますよ。子どもだって、機械だってね*2。弁護士なら、むしろそのまま伝えるのではなく、どうやれば依頼者に有利に伝えられるかを考えるものではないでしょうか。その観点からすれば、この表現はどうかなあ」
相談者「無条件に依頼者のいうことにしたがっているわけではないと」
弁護士「そうですね」
相談者「そうすると、もしかして、、、、」
弁護士「はい、『仕返しに、こっちからもきつい表現の通知を出してください』と言われたら、やめときなさい、といいますよ」
相談者「(ドキっ)」
弁護士「(笑顔)」

解説

 上記のやり取りで語りつくされていますね。
 何を期待されているかということですが、期待されることの中身が低ければ、弁護士も低いところに意識を置いてしまうものなのですかねえ。。。。。

*1:弁護士たるもの、「なんだよこれ、弁護士が無計画に増やされてレベル低いったらありゃしねーぜ。どこのロースクール出てんだよ。」などと短絡的で偏った物の見方をしてはいけません。もしかしたら、違う理由かもしれません。競争が激しくなって、依頼者をつなぎとめるため、その要望にのみ無条件に従うことを営業と呼んで正当化している弁護士かも。年代にかかわらず品の悪い罵倒系の通知書送る弁護士も前からいたじゃないですか。あれは弁護士増員とは別問題ですぜ。。。→

*2:伝言ゲームってのがあるくらいだから難しいだろ、ですって?それとこれは話が別ですよ