被告人の暴言

被害者のお母さんは法廷で被告人からひどい暴言を投げかけられていたようです。ご冥福をお祈りします。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/news/20060830dde041040022000c.html
もし,自分が弁護人だったら,,,,思わず「コラ,だまっとけ」と怒鳴ってしまいそうです*1。最近は被告人は弁護人の前の席に座っているので,無理矢理にでも口を押さえ込むとか,刑務官がいれば彼らをそそのかしてでも一旦法廷裏に連れ去ってもらうとかも考えられます。一見すると弁護人の義務に反しそうですが,そもそも刑事手続き上の被告人の権利を擁護することとは全く別の問題です。むしろ,そのような言動を放置することによって被告人にだって不利益はあると思いますし,弁護人も毅然とした態度を取ることが要求されるでしょう。それで,被告人との信頼関係が破壊されたら,,,,,そのときは私選弁護なら辞任,国選弁護なら裁判官に申し出て解任してもらうしかありませんね*2

*1:以前にもふれた「荒れる法廷」事件のおかげで妙な度胸がついてしまいました。「蛮勇には良いことがないから」と妻からよくたしなめられていますので,振る舞いは慎重にしたいと思っていますが,時々,直情的な言動が抑えられないときがあります。

*2:被告人から暴行で被害届を出されたりするかもしれませんが