指輪物語

指輪物語は、ロードオブザリングという題名で３部作映画も作成されたファンタジーの名作です。半年ほど時間をかけて本編を読み上げたあと、この追補編を読みました。僕は作家ではありませんが、フィクション、ことにファンタジーなどの異文化世界を描く文学においては、世界観を構築したり、登場人物や背景を設定したりする作業が、とても難しくかつその裏返しとして楽しいんだろうと思います。世界観の構築が浅ければ、登場人物や情景が薄っぺらいものに感じてしまうのではないでしょうか。書き込まれ、作り込まれた物語であればあるほど、その世界観に関する資料や文章は、物語本編の記憶や印象を一層鮮やかにしてくれるので、僕はとても好きです。