線維筋痛症
交通事故によって同症を発症したとして賠償を求めた事案について,山口地裁岩国支部でこれを認める判決が出ました。同症と交通事故との因果関係については,発症のメカニズムが明らかになっておらず,(やはり脳脊髄液減少症と同様に)争われたようです。学会などで議論が活性化し,一定の指針が示されれば事情は変わってくると思いますが,現状では確たるものがなく,裁判所毎の個別判断は揺れていくと思います(認められないケースも出てくるでしょう)。賠償を求める側としては,「この症状は事故と関係有りそうだ」と裁判官に思わせるような周辺事情を具体的かつ丁寧に主張立証していくことが肝要だと思われます。
毎日新聞の記事
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/archive/news/2006/12/17/20061217ddm041040153000c.html
それにしても,毎日新聞はこの手の話題をよくとりあげますね。