法事

 徳島に来ています。妻の実家の法事です。実は、僕は法事というものに慣れていません。東京育ちで、かつ付き合いのある親戚も少ない長城家では、そういうものをした覚えがないのです。祖父や大伯父などが亡くなったときは、葬式すらしませんでした*1
 ところが、徳島市を中心として親戚がたくさんおられる妻の実家は、地方都市で栄えた一族と言うこともあってか法事そのものの内容がしっかりしてますし、付き合いのある親戚の数も多いため回数もたくさんになります。そのたびごとに、自宅でお坊さんを迎えてお経を上げてもらい、お寺(お墓)で線香をあげ、ホテルでは故人を偲びつつにぎやかに会食する、というイベントがあります。徳島ばかりではなく、大阪や遠くは静岡県からも親戚が集まってきて、わいわいやります。とてもにぎやかです。
 こういうのは、僕にとってとても新鮮でした。子供の頃、大人のそういった付き合いを聞きかじるにつけ、面倒くさいもの、どうでもいいもの、と思うことさえありましたが、受け止め方は変わるものです。親族が遠く離れても結びつきを感じられる場所、機会、イベント。そんな捉え方も出来るのかな、そう思うようになっています。まだ、考えが旨くまとまらないのですが、いまのところ、そんな感じです。

*1:二人ともが、そう希望されてのことでした。あのころは、それが普通なのかと思ってましたが、どうもそうとは限らないようで