歌人の愛した芦屋
在原業平・行平
神戸新聞より。広辞苑はあれだけの情報量ですし、間違いが隠れていたとしてもあまり驚きませんよね。こうしたフィードバックがなされて、訂正されていくことでますます辞書の価値が高まるでしょう。
「広辞苑」誤記見落とし半世紀 芦屋の解説、実は須磨
十年ぶりの改訂で今月、第六版が発売された岩波書店の国語辞典「広辞苑(こうじえん)」に、「芦屋」を平安時代の歌人在原行平(ありわらのゆきひら)と愛人二人の伝説の舞台-とする誤った記述があることが分かった。伝説に基づく謡曲「松風」は須磨(神戸市須磨区)が舞台。行平を、芦屋に別宅があったとされ地名にもなっている弟業平(なりひら)と取り違えたらしい。誤記は一九五五年発行の初版から半世紀以上続いていたが、担当者らも全く気づかなかったという。広辞苑編集部は「増刷する際、修正する」としている。(小川 晶)(後略)
(神戸新聞1/20 09:01)
弟の在原業平の方が有名ですが、芦屋にゆかりの歌人なんだそうです。確かに、地名にもなっているんです*1。兄の在原行平=光源氏のモデルという説もあるらしいですね。