終身刑創設へ

議論の進行は早いですね。早くも終身刑創設の方針が固まったとは驚きです。議連の青写真通りに進めば近く法案が国会で成立し、施行時期も早い時期になりそうです。僕が司法試験に受かった頃には、裁判員法はおろか刑事訴訟法に公判前整理手続もなかったし、自動車運転過失致死傷罪なんかもなかったし、窃盗罪の法定刑に罰金もなかったんですが、なんだか自分が昔の人みたいに思えてきました*1。それくらい、最近の法律の改正は早い*2

仮釈放ない終身刑創設へ、議連が改正案に向け合意
5月30日19時15分配信 読売新聞

 終身刑の創設などを目指す議員連盟「量刑制度を考える超党派の会」(会長=加藤紘一自民党元幹事長)の会合が30日、国会内で開かれ、量刑のうち、死刑と無期懲役の間に、仮釈放のない終身刑を創設することで一致した。今後、各党で賛同が得られれば秋の臨時国会議員立法で刑法改正案を提出する。党議拘束を外した採決を目指す。
(中略)
 3回目のこの日の会合では、「無期懲役を重くして終身刑に近づけるより、終身刑の創設の方がいい」(公明党浜四津敏子代表代行)など、終身刑創設の案が最も多くの支持を得た。

 因みに、この浜四津代表代行は弁護士でもあります。公明党には弁護士出身で代表までいった議員が二人もいるんですね*3

*1:まだ弁護士経験7年半程度なんですけどね。

*2:それが拙速に陥っていないのかどうか心配ですけど。後世の法学者、特に法社会学とか法学史、法制史などの基礎法分野の方々の研究によってどのように評価されるのか、知りたいですね〜

*3:神崎前代表も弁護士だったはず。ほかの人は知りませんので、二人以上いるのかも知れませんけど