最も効果的な方法?

設例と回答

市役所の相談室にて
相談者「最も効果的な方法を教えて下さい」
弁護士「このケースですと、○○という方法と、○○という方法が考えられます。後者の方が、時間もかかりませんし、立証の負担も軽く、あなたにとって有利だと思います」
相談者「いえ、そういうことではなくて、相手が嫌がる方法を教えて下さい。最も効果的なのをね」
弁護士「・・・*1・・・いや、困ったな。目の前のあなたのこと考えるだけで精一杯でね〜。相手のダメージのことまでは考えが及ばないな〜*2

解説

 弁護士は、依頼者の正当な利益を擁護するものでして、権利行使の方法についても正当な手段をアドバイスすべきものだと思います。知識や技術を悪用したらダメ、ということ、当たり前でしょ。でも、時々、ホンネか冗談か分からないような感じでこういう事聞いてくる人いるんです。たいていの人が、物凄く軽いノリで聞いてきますけど、目を見ると意外とマジだったりして、怖い。。。。困った様子をあからさまに見せた後は、話題を別の正当な法律相談に移行させることになります。

追伸

 相談に対して快く色々とアドバイスしていた弁護士が、急に貼り付けたような笑顔を見せて、それが固まったまま会話が進まなくなったときには、あせらず、話題を変えていっていただくといいでしょう。もとに戻るはずです。多分、会話が進みにくい微妙な話題だったんだと思います。忘れて下さい。

*1:弁護士たるもの、ここで「そんなこと出来るか、相談場所間違えてね〜か〜」などと追い返したくなるのも当然なんですが、あえて頭に手をやってぽりぽりかきながら、八嶋智人ばりの調子っぱずれた大げさな感じで、こう言いたいですね→

*2:←屈託のない笑顔と、その奥に有無を言わせない眼力が必要です