進路不明は200人超

 小林正啓弁護士のブログ経由でしりました。
  http://hanamizukilaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/63214-ae26.html 
 昨年の12月に司法修習を終えて研修所の卒業試験に合格したのに、弁護士登録も任官もしなかった人が200人以上出たそうです。相当の資本を投下して手厚い教育を受けて資格を手にしても、その後、これを活かせない*1ケースも相当数あるということが現実になっていますね。
 他方、既存の弁護士は大丈夫か、といえば、相当苦しい経営をしているところもでているはずです。みんな必死に異業種交流をし、広告宣伝にはげみ、多少筋悪だなと感じても積極的に受任しているな、と感じます。若くして廃業された弁護士の話、ローンの審査がおりなかった弁護士の話など、ネタにも事欠きません。
 これから弁護士になる世代の学生さんに法学部が人気ない、というのもうなずけるところです。残念ながら、弁護士も、タクシーの運転手さんや歯科医の先生たちが歩んだ道を、後から追いかけているような気がします。そんななか、小林弁護士のブログに出てくる某弁護士さんたちのように、双六のあがり直前にいる人たちから「僕らの後は苦しくなるけど、まあそれもしょーがないね。無駄死にじゃないよ。」的なコメントを出されると、むかっと来ないほうが少数派ですよねえ。

*1:いかさない、という選択をした人もいるでしょうが