偽証罪

ある法廷にて

証言台で宣誓する証人。その手には宣誓書が握られている。宣誓のことばを恭しく聞いていた一同は着席する。証人尋問が始まろうとするその一瞬、裁判官からその一言が発せられる。。。。。

「わざと記憶と違うことを述べれば偽証罪で処罰される。注意してください」

偽証罪処罰の例

証人の方は先ほどの裁判官の注意を、どのような気持ちで耳にするのでしょうか。実際に処罰されることなんかないだろう、と思っているかもしれませんね?僕も今まで自分が見た法廷ではお目にかかったことはありませんが、、、、時と場合によっては実刑になることもあるみたいです。以下、参考まで。「注意してください」!?

偽証罪被告に実刑 東京地裁

 覚せい剤使用事件で起訴された知人の無職藤井達也被告(41)から依頼され、裁判でうそを証言したとして、偽証罪に問われた無職多田博幸被告(32)に対し、東京地裁は11日、懲役1年6月(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。
 伊藤敏孝裁判官は「裁判員制度施行を前に、裁判の適正を害する偽証は厳しく批判されるべきだ」と判決理由を述べた。
 判決によると、多田被告は昨年8月、東京地裁であった藤井被告の公判で「自分が覚せい剤を入れたペットボトルの水を藤井被告が知らずに飲んだ」と虚偽を証言した。
共同通信) - 5月11日15時49分更新