ター坊、なにやってんの

ター坊とは大森隆志のこと。元サザンオールスターズのギタリストです。友人の影響で高校時代からサザンファンだった僕にはショックな事件でした。サザン脱退のときも,不自然な感じがしたので,あのころからいろいろな意味でバランス崩していたのかもしれません。懲役3年6月の求刑に対して判決は「懲役2年6月執行猶予4年」でした。新聞記事からは判断できませんが,前科がないのであれば重めの判決と言うことができるでしょう*1。大森氏はメンバーの中では控えめなキャラクターでした。どちらかと言えば無軌道な桑田や野澤とは一線を画しながら,ほほえましく見守るといった立ち位置でした。演奏も至ってシンプルで楽曲の前面にでることはないのですが,いくつかの曲では耳に残るリフを弾いており,印象にも残っています。これを機会に立ち直ってもらいたいです。

元サザンの大森被告、執行猶予付き判決

 「サザンオールスターズ」の元ギタリストで、覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反の罪に問われたミュージシャン大森隆志被告(49)(横浜市中区打越)の判決が19日、横浜地裁であり、竹下雄裁判官は、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑・懲役3年6月)を言い渡した。
 判決によると、大森被告は5月9日、横浜市中区の自宅で覚せい剤の粉末を鼻からストローで吸引。同11日には、自宅で覚せい剤約9グラムと乾燥大麻約27グラムを所持していた。
 検察側は論告で、大森被告が2002年ごろから大麻を、03年ごろからは覚せい剤を、それぞれ継続的に使っていたことに触れ、「何度も購入するなど常習性が顕著」と指摘していた。
(読売新聞) - 7月19日12時25分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060719-00000306-yom-soci

*1:まず,求刑が重いです。求刑に対して判決は一定の割引をするものですが,判決が割引をしても執行猶予をつけるためには懲役の年数を3年以下にしなければなりません。3年6月の求刑は検察官から裁判官への「簡単に執行猶予認めてもらっちゃ困るよ」というメッセージが含まれているかも。次に,判決も厳しめです。懲役の年数は3年を下回って2年6月まで下げましたが,執行猶予期間が4年というのは長いです。一般には初犯で執行猶予をつけるとすれば3年が相場と言われています。