兵庫・西宮の女児重傷:誘拐の疑いで24歳女を逮捕

被害者が事情を話せないし,怪我をしたのが密室だったとすれば科学的捜査(毛髪鑑定とか,血液等のDNA鑑定とか)の成果を足がかりに事案解明をすることになりそうですね。

 兵庫県西宮市の阪神西宮駅北側の広場で5日、同市内の女児(2)が行方不明となり、近くの公園ベンチで後頭部に重傷を負った状態で見つかった事件で、県警西宮署は6日、同市内に住む県立西宮病院勤務の看護師、石若(いしわか)美咲容疑者(24)を未成年者誘拐容疑で逮捕した。石若容疑者は「可愛い子を見つけたので声をかけ、連れ歩いた」と容疑を認めているが、女児のけがについては「いつの間にかけがをしていた」と関与を否定しているという。
 調べでは、石若容疑者は5日午後3時ごろ、広場で遊んでいた女児の姿を見て誘拐を計画。「お母さんは」と声をかけるなどして誘い出し、午後4時35分ごろまでの間、近くの石若容疑者の自宅などに連れ回し、広場の北東約50メートルの公園のベンチに置き去りにした疑い。
 調べに対し、石若容疑者は事件当日、体調が思わしくなく仕事を休んでいたといい、「暗い気持ちで外に出たところ、可愛い子を見かけたので声をかけた」と動機を供述。置き去りにした理由については「女児がぐったりしていたのでベンチに置いた。助けなあかんと人を呼ぼうとしたら、人だかりができたので、その場を離れた」と話しているという。石若容疑者は独身で1人暮らし。女児と面識はなかったという。
 西宮駅に隣接する商業施設では、6月26日に1歳男児、7月30日に3歳女児を連れた同じ女が、警備員に「迷子」として届けていた。【生野由佳、幸長由子】
毎日新聞 2006年9月7日 東京朝刊