大学生薬物汚染

 先日の慶大生に続いて、今度は同志社大生が大麻で逮捕とのことです。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2008/11/01/01.html
 軽く考えて、との弁解が良く聞かれますが、軽く考えてとった行動がいい結果を生むことはほとんどありません。大学4年ともなれば、就職や卒業で多忙で悩みも多く、恋愛なども含めて、大変だろうとは思いますが、そういう厳しい時期であればこそ、常に選択を迫られていることを意識しなければならないでしょう*1。自分の選択した行動が即自分に跳ね返ってくる、それが最も肌で感じられるそういう時期のはずなんですが、それだけの意識なく、漫然と過ごしている人が多いのも事実なんでしょう。せめて、ニュースくらい見聞きしていれば、問題意識を持てると思います*2
 大学に入って急に広がった世界にとまどい*3、自分を見失って、守るべき意識が希薄になる人もいるかもしれないですね。特に、世界が広がって嬉しくて舞い上がってしまい、自制心よりも好奇心、冒険心ばかりが増長してしまうと、海外や国内でもクラブなどで出逢う外国人の売人から簡単に大麻などを手にしてしまうのかもしれません*4
 因みに、僕も初めて行った海外旅行先のニューヨークで大麻の売人から声をかけられたことがあります。ダウンタウンの公園でしたが、一見して怪しい感じの男が、大麻と思われる棒か束のようなものをちらちら見せながら、寄ってきました。仲間と二人で街を歩いていたのですが、怖くてその場を早足で立ち去ったのを覚えています。
 それにしても、大学という高等教育機関は、自立した個人個人が学問を通じて切磋琢磨しながら、成長する場だと思うのですが、「犯罪をするな」といった、自立を促すようなレベルの教育をしなければならないとすれば、どんだけ時間があっても足りないでしょうね。

*1:思考放棄して安易に流れた部分については、決して報われるような結果はないと銘ずべきです

*2:加勢大周とかエンセン井上槇原敬之若ノ鵬、サザンの大森隆志など、芸能ニュースで十分です

*3:そのことで舞い上がる人と不安に思う人それぞれだと思いますが、僕はどちらかというと後者でした。不安なので、堅実に足元から固めてゆっくり歩こうと思いました。それで助かった部分も損した部分もありますが、自分としてはそれで良かったと思っています。

*4:大麻との接触は、外国人がらみということが多いのでしょうね。国選弁護を担当していた当時、大麻の事件もいくつか弁護しましたが、ほとんどすべて外国人の売人から譲り受けた事件でした。