無駄な二次紛争

 最近、自分の考えていることのツボにはまってくるニュースでした。
 ストーカー行為の有無は別として、学校側の「疑わしきは切り捨てる」という対応が引き起こした無駄な紛争でしょう。申告をした女子生徒の心情に配慮しながらとりうる別の適正な手段がなかったとは考えにくいです。

ストーカー扱い「雇い止め不公平」と元教員が女子生徒の両親らを提訴
7月21日14時0分配信 産経新聞

(前略)
 訴状などによると、男性は平成13年に講師採用され、1年ごとに契約を更新してきた。昨年10月、女子生徒とその両親が男性からストーカー行為をされたと申告。学校側は、男性の言い分を聞かずに今年3月末に男性を雇い止めにした。男性はその後、雇い止めの無効化を求める労働審判京都地裁に起こし、判決は雇い止めを撤回を命じた。
(中略)
 教育評論家の尾木直樹氏は「学校側が言い分を公平に聞いて事実確認をしていれば、このような事態にならなかったはず。性急な対応をした学校の責任は重い」としている。

 公立校の場合は、教育委員会のサポートを受けることができます。これに対して、私立校の場合、問題を早期に収拾しようと焦るあまり視野狭窄に陥って、過剰反応を起こし、拙速な処置に走ってしまいがちなのかもしれません。